霧島市にて外壁塗装・屋根塗装を行っております、Keiペイントの内門 圭一と言います。
外壁塗装のご相談をいただくお客様に、相談のきっかけについてお聞きすることがあるのですが、なかでも「外壁にひび割れがあって不安になったから」という理由が一定数あります。
たしかにひび割れを見かけると、不安になりますね。見た目にも悪いので、表面だけでもどうにかしたい、と相談する方もみられます。
このひび割れ、なぜ起こってしまうのでしょうか。
そのまま放置すると、どうなるのでしょうか。
今回はこのひび割れについて、私なりにまとめてみました。
ひび割れを発見してしまった方は、塗装が必要かどうか判断の一つにしていただければと思います。
■ひび割れチェックシート
ひび割れは幅の大きさによって様子見していいもの、点検などをお願いしたほうがいいものに分かれます。
ご自宅のひび割れはどれくらいの大きさでしょうか。
また、ひびのある場所によっては、早めに対処したほうがいいものもあります。
□ 髪の毛みたいに細い(0.3mm以下)
□ ティッシュ箱の紙が入る、入りそう(0.3mm以上)
□ 1円玉が入る、入りそう(1mm以上)
□ 段ボールが入る、入りそう(3mm以上)
□ 窓やドアからひび割れが伸びている
・髪の毛みたいに細い(0.3mm以下)
遠目から見ればそこまで目立たず、髪の毛のように細いひび割れは「ヘアークラック」と言います。
これは表面だけに走っているものなので、直ちに影響が及ぶようなものではありません。そのため、様子見しても大丈夫です。
ただ、忘れているうちに進行してしまう可能性があるので、チェックは忘れないようにしましょう。
・ティッシュ箱の紙が入る、入りそう(0.3mm以上)
近いうちに外壁塗装を依頼し、補修をしてもらいましょう。
専門業者に現地調査や点検に来てもらい、実際に見ていただくことをおすすめします。放置はしないようにしてください。
・1円玉が入る、入りそう(1mm以上)
建物の構造に影響が出てくる「構造クラック」が疑われます。
ひび割れが大きいと壁の中に入り込む雨水の量が増えるので、雨漏りのリスクが高まります。早急に現地調査や点検をお願いしましょう。
・段ボールが入る、入りそう(3mm以上)
段ボールのなかでも、小物の配送や仕切りとして使用されているものは3mmほどの厚みですが、この段ボールが入るレベルだと危険でしょう。
外壁塗装では対処できないので、改修工事などが必要です。
・窓やドアからひび割れが伸びている
窓やドアのある部分を開口部と言いますが、この開口部にできたひび割れは普通より雨水が入り込みやすいため、いっそう雨漏りが懸念されます。
こちらも早めに現地調査・点検に来てもらいましょう。
■ひび割れが起こる原因
なぜ、このようなひび割れが起きてしまうのでしょうか。
ひび割れの原因は複数あるため、どれか一つか、もしくは複合的に重なって起きているかもしれません。
・経年劣化
外壁は常に風雨や日光にさらされている状態です。
紫外線や雨水によって、どのような壁も徐々に弱くなっていき、その劣化のサインとしてひび割れが現れます。
モルタルは雨水を吸うようになると、膨張と収縮を繰り返すようになるため、その一連の動きに追従できないと発生するでしょう。
・振動
地震のほか、幹線道路近くなら大型車両の振動などが原因になることもあります。
振動が起きると建物に大きな力が加わり、歪みが生じてひび割れが起きます。また、横揺れに対して建物は弱く、大きな地震がくると生じやすいです。
・不同沈下
地盤の軟弱さや建物の荷重が不均等にかかることで、建物自体が傾く現象を不同沈下と言います。
これによってひび割れが生じるほか、ドアや窓が開け閉めしにくくなり、体調が悪くなることがあります。
根本から解決するには修正工事などが必要になりますが、地盤保証に入っていなかったり、築10年を過ぎていたりしているなら、自費での工事になるでしょう。
・気温の変化、化学反応
モルタルやコンクリート、窯業系サイディングは気温が高くなると膨張し、低くなると収縮します。その動きに耐えられないとひび割れができることに。
ほかに、コンクリートに混ぜられた骨材のアルカリ成分が、元々あった細かい隙間から浸入した雨水と反応して、膨張するゲルをつくるアルカリシリカ反応があります。この反応でひび割れができることもありますが、近年の建物は反応を起きにくくする材料を混ぜるなどの取り組みがされています。
・反り、釘
窯業系サイディングは、経年劣化でサイディングが反ることで、ひび割れが生じます。釘やビスの周辺でも生じやすいです。
モルタルのひび割れは程度によっては大丈夫ですが、サイディングは進行が早い場合もあり、様子見しているうちに外壁塗装では解決できなくなったケースも。
反りは施工不良によって引き起こされる例もあります。
■放置するとどうなる?
ひび割れを放置してしまうとどうなってしまうのでしょうか。
・構造自体が危なくなる
ひび割れが進行すると、その分雨水が入りやすくなります。雨水が建物内部に入り込むと、木造なら腐食、鉄骨や鉄筋ならサビが生じるようになるでしょう。建物の構造自体が脆弱になり、突然倒壊することはなくても、台風や地震がくると危険です。
雨漏りは見た目が不快なだけではなく、建物に対して大きなダメージを負います。
・サビが見えるようになる
モルタルには下地に鋼などでできたラス網を使用していることが多いですが、ひび割れから雨水が入ってラス網がサビると、茶色のサビ汁が壁に現れるようになります。
サビは膨張するのでモルタルが押し出され、さらにひび割れが進むので悪循環に陥るでしょう。
ひどい場合は、モルタルが崩落することもあります。
・剥がれ落ちる
ひび割れが進むと、外壁の一部が剥がれ落ちてしまうでしょう。
室内は寒くなってしまうほか、場所によっては隙間風が吹きます。野ざらしだとさらに劣化や雨漏りが進み、補修費用が膨らんでいきます。
一番大変なのは、自然災害の後です。
どの家も被害を受けて、工務店や修理店がパンク状態になり、なかなか修理できません。その間も劣化が進むため八方ふさがりになるでしょう。
■ひび割れは程度によって修理が異なる
ひび割れの補修は、重度になるにつれてしっかりとした補修が必要になります。
これらの補修には別途費用がかかりますので、できればひび割れが小さいうちに外壁塗装などのメンテナンス工事をするのがおすすめです。
・0.3mm未満
先述した通り、ヘアークラックは表面に生じたひび割れなので、上からの塗装やシーリングの充填で十分です。
この場合、下塗り材のフィラーでひび割れを埋めて、上塗り材に弾性塗料を用います。ひび割れは外壁への振動や、膨張と収縮で起こりますが、弾性塗料がそのような動きに対応してくれるので、ひび割れが起きにくくなります。
・0.3mm以上
塗装やシーリングの充填では不十分なので、カット工法を行います。
ひび割れに沿って外壁を削り取り、プライマーという接着剤をカット面に塗った後にシーリングを詰める工法です。
これでしっかりと、外壁に加わる力に追従できるようになり、ひび割れが深くなることを防げます。
・1mm以上
上記のカット工法のほか、モルタルやコンクリートはエポキシ樹脂を壁内に注入する、エポキシ樹脂注入工法を実施します。
モルタルやコンクリートは劣化すると壁から離れてしまうので、その隙間を埋めてくっつけるために必要な工事です。
エポキシ樹脂は接着に優れた素材で、腐食性や耐水性があり、マンションの修繕工事でもよく使用されています。
・大きなひび割れ、剥がれがある
すでに外壁が剥がれ落ちているなどの重度な場合は、モルタルだと左官工事になります。モルタルを塗って、再形成する方法です。
こちらの左官工事は左官職人にしかできないため、来てもらうのに時間がかかることもあります。
窯業系サイディングは、外壁の張替えをしないといけないでしょう。
なお、広範囲に渡っている場合は、私たちでは手の施しようがないので、建て替えが必要になるかもしれません。
■鹿児島での外壁塗装はKeiペイントまで!
★ Before → After
Keiペイントは、鹿児島県内にて外壁塗装・屋根塗装等を承っております。
お家のひび割れも、塗装前に補修させていただいていますので、ご安心ください。
お見積り・ご相談は無料でお伺いいたしますので、お家に不安があるときは、お気軽にご相談くださいませ。
■まとめ
ひび割れを発見したら、小さいものでも警戒に越したことはありません。
小さいうちに外壁塗装をしたほうが、補修費などが少なく済むので、全体の費用がお得になります。
築10年を超えたお家は外壁塗装が必要ですので、ぜひご検討くださいませ。
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