【外壁塗装】塗料の耐用年数はどれくらい?

外壁塗装に使われる塗料は、種類によって塗装してから機能を果たせる期間(耐用年数)が異なります。
リーズナブルなウレタン塗料と頑丈なフッ素塗料では、最大で13年近い差が生まれますが、使用するお家によってはフッ素ではなくウレタンが適していることも。
できれば自身の家に合ったものを選びたいものですね。

こちらの記事では、塗料の耐用年数とそれぞれにあったお家についてご紹介したいと思います。
外壁塗装を計画されておりましたら、ぜひ参考にしてみてください。

なお、今回は減価償却に関わる「耐用年数」については言及いたしませんので、ご了承ください。

■耐用年数はあくまでメーカーが発表しているもの

塗料がどれくらいの年数耐えられるのか、というのが「耐用年数」ですが、この年数は試験によって得られたデータを元にしています。
つまり、実際に塗装して確かめた年数ではありません。
あくまで塗料メーカーが、試験機の中で紫外線(キセノンランプ)や雨風のある環境を再現し、塗料の耐久性を検証して算出したものです。
日本列島は縦に長く、お家の立地環境が千差万別なので、実際に塗るとそのとおりの年数を耐えるとは限らない部分があります。
そのため、以下に紹介する耐用年数は目安としての数字だとご留意いただければ幸いです。

■各塗料の耐用年数

塗料に含まれている樹脂の種類や、性能を補助する添加剤によって、塗料のグレードに違いがあります。
現在、外壁塗装として使用されているのは以下の5つの系統がメインですが、いろいろな素材を混ぜ合わせたハイブリッド製品なども発売されています。目安よりも長い耐用年数を持つ製品も少なくありません。
基本的に、耐用年数が長いほどグレードも高く、短ければ安価な価格帯に設定されています。

塗 料 耐用年数
ウレタン塗料 7~10年
シリコン塗料 10~13年
ラジカル制御塗料 12~15年
フッ素塗料 15~20年
無機塗料 20年~

 

・ウレタン塗料
耐用年数は7~10年。
ウレタン樹脂が主成分の塗料で、木部・塩化ビニル・鉄部など、塗る場所を選びません。
柔らかさがあるため下地に密着しやすく、モルタル外壁などにありがちなひび割れをカバーすることができます。

代表的な製品:関西ペイント「アレスアクアレタン」>>

・シリコン塗料
耐用年数は10~13年。
耐用年数と価格のバランスが良く、人気の塗料です。
シリコン系、アクリルシリコン系樹脂が主成分で、光沢感のある仕上がりになります。

代表的な製品:日本ペイント「ニッペ ファインシリコンフレッシュⅡ」>>

・ラジカル制御塗料
耐用年数は12~15年。
シリコンなどの樹脂に、紫外線によるダメージを防ぐ「ラジカル制御型酸化チタン」という添加剤を加えたものです。
このため、樹脂は同じでも耐用年数の目安が長めになります。
長らくシリコン塗料が人気でしたが、最近ではこちらの塗料が多くのお客様に選ばれています。

代表的な製品:日本ペイント「パーフェクトトップ」>>

・フッ素塗料
耐用年数は15~20年。
フッ素樹脂を使用したもので、汚れにくく色あせしにくい特性があります。
価格帯は高めで、二世帯住宅やマンションなどの規模の大きい家に向いています。

代表的な製品:関西ペイント「アレスアクアセラフッソⅡ」>>

・無機塗料
耐用年数は20年以上。
樹脂はあまり含まれず、セラミックや二酸化ケイ素の無機物が主成分のため、ほかの塗料のように劣化する要素を持ちません。現状最も頑丈な塗料といえます。
施工が難しく、経験豊富な職人でないと任せられないでしょう。

代表的な製品:日本ペイント「ニッペ パーフェクトセラミックトップG」>>

■どれを選べばいい?

数多い塗料ですが、どれを選べばいいのかはお家の環境や目的によって変わってきます。

・数年以内に手放す予定がある
お家を売却する・取り壊す予定があるなら、耐用年数の短いウレタン塗料でも間に合います。
フッ素塗料などは耐久性が高いですが、費用もそれなりにかかるため、手放す予定があるなら高くついてしまうでしょう。
また、見た目が美しくなるので、売却の際には有利になります。

・海辺の近くにお家がある
海が近いと、塩害によって外壁や屋根が傷みやすくなります。
そのため、耐用年数が10年ほどのシリコン塗料でも7年ほどになる可能性が高く、費用に見合った耐久性を得ることが難しくなるでしょう。
フッ素塗料や無機塗料、ほかにさまざまな機能がついたハイブリッド塗料のほうが、塩害に耐性があるので検討してみてください。

・標高が高い場所、日当たりのいい場所、雪が積もる場所の家
このような立地にあるお家は、紫外線による影響を受けやすいです。
雪は紫外線を80%反射するので、積雪地域の晴れた日はとくにダメージを受けやすい傾向が。
目安となる耐用年数を保つには難しい塗料が多いでしょう。
紫外線は顔料を破壊して色あせやチョーキングを起こすため、これらの働きを抑制するラジカル制御塗料が有効です。

・白い色、淡い色にしたい
外壁を白い色や淡い色にしたいときは、ラジカル制御塗料がオススメです。
これらの色には、ラジカル制御型酸化チタンの含有量が多いので、長くきれいな状態を保てるほか劣化を遅らせられます。
白は一般的に汚れやすいとされていますが、ラジカル制御塗料なら親水性があるため、雨が降ると汚れを浮かせて落とせます。掃除の手間も少なく済むでしょう。

・二世帯住宅やマンション
大きな建物だと、工事の費用が普通の住宅より多くかかってしまうことから、一度の工事で長く保てる塗料を選ぶ傾向にあります。
また、マンションの大規模修繕工事は12年周期なので、この間十分に耐えられるものを選ぶ必要が。
この場合はフッ素塗料や無機塗料は耐用年数が長いものがおすすめで、商業施設の改修工事などでも用いられています。

■傷みがひどいときは外壁材の張替えが必要

お家のダメージを補修する外壁塗装ですが、すべての傷みをカバーできるわけではありません。
このような時は外壁の張替え、もしくは重ね張りのリフォームをしたほうがお家を守れます。

【外壁リフォームが必要なお家の特徴】
・ひび割れの幅が1mm以上ある
・サイディングボードが大きく反っている
・築15~20年たったけど、何のメンテナンスもしていない
・塗装はしたけど、築30年がたったので外壁の寿命に差し掛かっている など

 

■鹿児島県内での外壁塗装はKeiペイントまで!

Keiペイントは霧島市にございます塗装店です。
ご家庭の外壁塗装・屋根塗装のほか、店舗の内装塗装、アパートやマンションの塗装なども担当いたします。
多くの建物を塗装してきましたので、一つひとつのお家に最適な塗料、施工プランをご提案。長く安心してお家に住めるよう、心を込めて塗装いたします。
お見積りは無料ですので、まずは工事がどれくらいの費用になるのか、ぜひお問い合わせください。

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★ Before → After

また、当ホームページでは今まで施工を担当した工事についてご紹介しております。
お問い合わせの際の参考にしていただければ幸いです。

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■まとめ

今回の記事のポイントはこちらです。

・外壁塗装の塗料は樹脂の種類、添加剤などによって耐用年数が異なる
・塗料の耐用年数はあくまで目安なので、環境によっては長くなったり短くなったりすることがある
・必ずしも耐用年数が長い塗料を選ぶ必要はなく、お家の環境や目的に合うものを選ぶのがおすすめ
・外壁が傷んでいるなら、塗装よりも張替えのリフォームをしたほうがいい

お家にあった塗料が選べるよう、祈っていますね。

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